透明なこころでありたい

金子みすゞふうに

 息子を金子みすゞの「こだまでしょうか」風に表現してみる。

 襟首をつかむと「にゃー」と鳴く。

 「ともー」と呼べば「なもー?」と答える。

 学校で猫を被り過ぎて疲れ果てる。

 うちでひとりでうひゃうひゃ笑う。

 不審者でしょうか。
 いいえうちの長男。 
 
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むすこはあたらしいこうげきをおぼえた!

 身長170センチを超え、体重ももちろん70キロをとっくに上回っている大型新入生の息子。
 彼が、母である私からのからかいを撃退する方法には「ぺちん」というスナップだけを使ったツッコミ、もしくは「ふんごー!ふがー!」と威嚇しつつ体を揺らすという二通りの方法があった。
 どちらも、いい加減にしないと俺、怒っちゃうよ?という意思表示。
 
 元々、幼児期の自分で制御できないパニックで叫んだり暴れたりするのを抑えるため、抱きしめたり、くすぐったり、なでたりと体に刺激を与えて気分転換を図っていたのの延長で、コミュニケーションの一環としてスキンシップをとっていたのだが、息子の反応が面白かわいくて、ついついエスカレートしていた部分は否めない(ごめん、息子)。

 さすがに第二次性徴を迎えて、立派な男子の体格となった息子に今までのようなスキンシップではセクハラになってしまう。
 なので、母ちゃんは、新たなからかい方法を覚えた。
 それは、悲しいつくりばなしをすること。

 息子、とにかく悲しいというか、寂しいのが嫌い。
 仲間外れとか小さな島の学校に生徒一人とか親が離婚して虐待されたとか、学校でいじめられていつも一人ぼっちとか、そんなシリアスなテレビや本は全拒否。
 そこで、息子が宿題や手伝いをしないでゲームばっかりしている時に

「ともがいう事を聞かないので、おかーさんはやる気のない息子にがっかりして、家を出て、遠くに住み込みで働きに行ってしまいました。おとーさんは仕事が忙しくて家に帰って来なくなりました。妹のはなちゃんは不良少女になって、友達の家を泊まり歩いてばかり。ああ、ともが学校から帰ってくると誰もいない部屋にひとりぼっち・・・」

 なーんていう作り話をすると、本気で怒ります。
 もう、今までの「ぺちん」ツッコミやデコピンでは、息子の怒りは処理できません。
 だからといって、母親をどついたりするという選択は、非暴力主義者(パニック起こさない限り、ガンジーなみに暴力が嫌い)の息子には好ましくない。

 そこで、息子は新たな攻撃を思いついた。

 だらしなく寝そべってゴロゴロしている母の上に

「ライド」

 とひとこと言って、乗っかって来ました。


    ∧__,,∧ 
⊂(⌒つ ・∀・)つ
⊂(⌒つ T∀T)つ  つ…潰れた


他にもっとダメージのきつい、「よこライド」
ひざと脛の骨がゴリゴリに来て拷問に近い「正座ライド」など、種々の技を編み出しやがりまして、何か気に入らない時には繰り出してきます・・・いや冗談抜きで、息子の体重だと私の内臓がやばいよ(汗)。
非暴力主義の癖に、潰すのは構わないのか?おかしいだろ・・・。

息子とおかんの謎アート

 なんとなく息子の謎アートをぬりえしてみたおかんであった。
 意外にたのしい(爆)。

P1000321.jpg

息子の謎アート

 中学になり、部活を決めた息子。
 小学校時代は4年はサイエンスクラブでべっこう飴を作ったり、スライムを作ったり。
 5、6年はパソコンクラブでプログラミンという、簡単な子ども向けのプログラムソフトを使ってゲームを作ったりしてました。

 で、中学で選んだのが、美術部
 幼稚園時代はぐるぐる巻きしか描けなかった息子が美術部
 人と言えば棒人間しか描けない息子が何を思ったか美術部

 先に中学入学した子のお母さんから「美術部は、夏休みに都会の展覧会鑑賞とかに出かけるらしくて、それで美術部に入るって言い出してねぇ」と聞いてはいた。
 博物館や美術館に出かけるのが好きな息子なので、「あんたも美術部に入ったら?」とは言ってみた。
 あくまでもほんの冗談で。
 入学前には、「情報科学部にする」と言っていたし、そうなんだろうなと思ってたのだけど。
 まさかの美術部。

 確かに、本人的に絵が上手になって、ピクシブとかで公開したいというような事を言ってはいた。
 でも息子が描きたいのは、多分パソコンを使ったデジタルイラスト。
 中学の美術部の描く絵とは違うだろう・・・と思ってたら、仮入部に行った息子によると、「みんなアニメっぽい絵を上手に描いてるんだよ」ですと。
 うーん、わたしらの頃は「漫画研究部」って言ってたやつ。しかも中学では漫画認められなくて無かったやつ。
 時代の違いをひしひしと感じましたわ。恐るべしクールジャパン!

 しかしながら、棒人間しか描けない息子がいきなり上手にアニメ画を描けるはずもない。
 何をやってるんだろう?と思ってたら、こんな謎アートを制作しとった。
P1000320.jpg

・・・これを見せられて、「どう?」と言われても返事に困るよね。
というわけで、息子無視されちゃった問題は無問題。 

僕に友達ができない

 中学生活満喫中の息子。
 昔で言う所の風紀委員に属し、決まった曜日の朝にはみんなより早く登校して、校門に立って挨拶をするなど自分なりに学校の活動に参加してがんばっております。
 
 また、小学校時代の先輩たちと校内で出くわすたびに「ともくーん」(業務連絡:もう中学生なのにぴよ蔵よばわりもあんまりなので、呼称変更します)と声を掛けられるとか。
 以前のように、集団から声を掛けられる=いじめられてる、という理解では無くなったようでちゃんと挨拶を返しているそうです。

 さてさて、授業の殆どを通常級で活動している息子ですが、彼なりの悩みが。
 それは「友達ができない」ということ。

 元々がマイペース、コミュニケーション能力に問題がある息子は、「友達」の定義が「会話すること」でした。
 なので、小学校時代は交流級に出かけていって、会話を交わしたり、下校途中で声をかけあったりする相手がいれば満足していました。
 友達と一緒に下校するのは、相手と会話を続けなければならないのでしんどかったらしく、一人で下校していたし、放課後に遊ぼうと誘われても、相手の誘う遊びに興味がないと断っていたそうで。

 そんな息子がようやく気付いた!自分以外のみんなが、仲良し同士でくっついて行動しているということに。
 自分も、話しやすそうな子に声をかけようとしても、仲良しの子と一緒にしゃべっていてタイミングがわからない。
 また、話しかけてみたら無視された、とか。
 「無視ってクラス全員に?」
 「いや・・・二人・・・」
 「毎回無視されたの?」
 「いや・・・一回だけ・・・」
 
 もうガラスのハート過ぎるだろうよ!!
 給食の時間やクラスでの作業などの時は普通に雑談してくれるそうだから、嫌われてないじゃないか。
 大体普段が一方的に自分の話をするばっかりで、楽しく会話を盛り上げることができないんだから、スルーされてもしょうがない場合もあるがな。
 新しい環境で、みんな必死で人間関係づくりをやってる最中なんだから、息子の相手をかまってる余裕は無いんだろうなぁ・・・。
 とりあえず、毎回声をかけてくれる先輩たちに「わからないこと教えて下さい、よろしくお願いします」って返事してみたら?とアドバイスしました。
 だけど、ぐちぐち「俺は無視される、みんなスマホでラインしてるから仲良しなんだ、俺はスマホ持ってないから・・・」
 違うだろ!そこじゃないだろ!

 あまりにへこんでいる息子を心配して、「友達をつくるには~」とあれこれ言う父親と妹。
 「はいはい、二人ともあまり真に受けないでいいよ、今この問題にこだわって抜けられないだけだから。また何日かたったら『今日は楽しかった、誰それと話した~』とか言って機嫌よくなるから」
 と聞き流すように言っておきました。

 ま、なんだ、息子、あんまりあせるな。いつか本当の仲良しができるといいね。 



うん。勉強もできない(哀)。
 
 
 

楽し気な中学生活

 色々とご心配をおかけした娘の問題も引きずらずにすみましたので、なんでも忘れちゃう自分の備忘録的にまた今後記録をつけることにするとしまして。

 小学校を卒業し、この4月晴れて中学生になった息子の生活を書き込みします。
 さて、小学校入学時から、特別支援級の先生や先輩のお母さんたちに聞かされていた話。
 それは、「小学校の間は丁寧なフォローがあるが、中学になるとあまり手をかけてもらえないらしい」
 ということ。
 なので、小学校6年間の間に子どもの方向性を見極め、中学以降の進路を考えて、できることを増やしていって下さい、みたいな話を、支援学級のPTAのつど、主任の先生がされていました。

 確かに中学になると勉強は難しくなるし、教科担任制なので小学校の時ほど子ども一人一人に目が行き届かないだろう・・・。
 
 息子の先輩にあたる情緒クラスの子どもたちの多くは、6年生で通常学級へ転籍、もしくは通級という形をとるようになり、知的クラスの子どもたちの何人かは特別支援学校へ進学していきました。

 さて、問題の息子。
 勉強は確かにできないものの、平均知能。
 周囲に合わせた行動も取れるので、支援学校というのは選択肢に入らない。
 しかし、もろに自閉症の特徴が前面に押し出されていて、親しい友達とか作れないタイプです・・・世界が自分軸なんだもの。
 というわけで、通常学級に常時いるのは難しいと思い、中学でも小学校とあまり環境が変わらないように、特別支援学級で生活することをベースに、ついていけそうな教科は交流級で学習する、という形をお願いしました。
 
 小学校入学時から6年もたつと、色々と状況が変わったらしくて、希望すれば支援級ですべての授業を受けることもできるようになったとは聞いていたのですが、息子本人がコミュ力無いわりに通常クラスの仲間と一緒に過ごしたがるので、できるならば支援級に閉じこもる形は避けたいな、と思ったのです。

 入学前から支援クラスの先生に相談する機会があり、授業の受け方や学級活動の参加などずいぶん柔軟に対応してもらえるんだなぁ、とほっとしました。
 
 さて、心配していた息子ですが、入学以来1週間、ほぼ中学校生活のオリエンテーション。
 クラス内自己紹介や掲示物作成、新入生歓迎会、実行委員会の委員決め、部活見学、などなど、ほとんどの時間を通常クラスで過ごしているようです。
 給食も今まではずっと支援クラスで少人数で食べていたのが、通常クラスで食べているとのこと。
 初日は「おかわりできなかった・・・、みんなすごい勢いでおかわりするから・・・」と、食べること大好きな息子がしょんぼり。
 「やっぱり給食は支援クラスで食べようかな・・・」とつぶやいてましたが、翌日には慣れて「鮭の塩焼きはじゃんけんで負けたけど、野菜炒めはお代わりできた」とお代わり争奪戦に参加できるように。
 
 小学校時代と違い、給食時間は支度も含めて30分足らず、昼休みも25分という状況ですが、「はあー、疲れた」とかいいつつ、通常クラスでの毎日をエンジョイしているようです。
 
 さあーて、いつまでこの楽しい毎日が続けられるのかな・・・?
 これまで、新学期が始まるたび起こして来た数々のトラブルを忘れられない母は、この順調さが嵐の前の静けさに思えてなりません・・・なかなか息子を信じきれないのであります(苦笑)。

 今日は初めてのテストです。
 ああー、6年の実力テストの算数30点だったんだけど、どんな結果になるんかいな。本人なんの根拠も無く自信満々です。
 正直、あのメンタルが羨ましいw

 

 

明後日は卒業式・・・ちょっと涙が出てしまう。

 いよいよ息子は明後日が小学校の卒業式。
 本人は、のほほーんとしていて、春休みが長いから嬉しい、卒業式の練習は疲れるから終わったらルンルンだ~、としか考えてません。
 まぁらしいっちゃらしいなぁ・・・クラスメイトはほぼ全員同じ中学に進学するようなので、寂しさや不安はないようです。

 一方、私は小学校の特別支援学級での保護者として、結構学校に頻繁に通っていたので、少々寂しい気持ちです。
 毎月先生方と会議したりしてたし。
 まだもう二年間、娘が通うので小学校には行くんですけどもね。

 一般の小学校というのは、定型発達の子どもを基準にしているので、息子にとっては色々ついていけない事が多く、つらい思いをしたであろう6年間でした。
 特別支援学級にいても、S先生転出後の混乱、思ったような支援が受けられない歯がゆさ、発達障害についての情報が殆ど入ってこない状況で、心配ばかりしていました。
 でも、親が思っているよりも楽しく過ごすこともできていたようです。
 放課後や休日に遊ぶ約束をするような友達はできませんでしたが、学校にいる間はクラスメイトと好きなゲームの話をしたりしてそれなりに友達関係づくりをしていたらしい。
 
 さすがにもういらないからと、息子の古い体操服やらキャラクターもののランチナプキンなどを処分していたら、一年生から使っている体操服入れで手が止まってしまいました。
 クラス名とひらがなでつづった息子の名前。
 入学の準備をしているさなかの、本当に一般の小学校でついていけるのか、いじめられるんじゃないだろうか、と親の方が胸が不安で一杯で、どうか楽しい小学校生活が送れますようにと、祈るような気持ちを思い出しました。

 長いようであっという間の六年間でした。
 明日は最後の通常登校日。
 身長が170センチを越えた息子が、ランドセルを背負う最後の日です。
 めっちゃ不釣り合いな姿を、写真に撮ってやるつもりです。



 
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なかさん☆

Author:なかさん☆
鬱病回復途中。更年期障害。
長男自閉症。長女甘えんぼ。
家族総デブ。色々とやばい。


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