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透明なこころでありたい

『発達障害の子どもたち』

『発達障害の子どもたち』 著者 杉山登志郎

 一番最近読了した、息子関係の本です。
 読んでよかった~としみじみ思いました。
 そして勇気付けられました。
 発達障害は一人一人状態が異なるので一般化することは難しく、就学の問題など断定しかねることが多く、この先を親としてどう考えていけばよいのか迷っていた私にとって、本当にありがたい出会いだったです。
 発達障害にかかわりのない方でも、読んで損は無い面白さとわかりやすさです。 
 一般の教育、子育て方法とも相通ずる部分がたくさんありました。

 著者は昔から発達障害の子どもに関わってきた精神科医。
 小児科医や学校教師と違って、幼児期から成人まで患児に長期間関わり、その変化や成長を見届けてきた人ならではの主張を、実にわかりやすく気持ちよく説明してくれています。
 論旨が実に明快ですが、温かみもすごくある。
 ともかく「子どもが幸せに自尊心を失わず社会の一員として生活を送る」ことを第一義にしているからです。
 とことん優しい人情味のある先生ではないかと思います。
 子どもの障害を受け入れられず通常学級にこだわる親には「自分が全く参加できない会議、たとえば外国語のみによって話し合いが進行している会議に、45分間じっと着席して、時に発言を求められて困惑するといった状況をご想像いただきたい。これが毎日数時間続くのである」と言う説得力。
 わかりやす~い!!
 私だったら想像しただけで冷や汗ですよ。
 返す刃で特別支援教育の現場の不備を斬る。

 著者は医師ですが、患児を通じて関わる教育関係者を通じ、特別支援教育の現場が理想からほど遠いことを知り、現状をなんとかしたいという、熱い思いを感じます。
 実に真っ当な教育論となっているのですよ~!!
 
 療育教室の先生もただいま読書中とのことでした。
 感想を語り合ってみたいです♪ 
 

発達障害の子どもたち (講談社現代新書 1922)発達障害の子どもたち (講談社現代新書 1922)
杉山 登志郎

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コメント
実はね、…
今、パートでもないんだけど、職場の状況はこの状態です。回りは英語で話す人たちばかりで、何を言ってもわからないんだって!
相当な苦痛よ!だから、きっと子供ならなおのことよね。普通学校に入れたいというのは、親のエゴかも知れませんね。

その子にあった成長があるのは当たり前です。
大人時間に合わせる必要はないもの。
それと、障害児教育の学部や履修が少なすぎるのも問題ですよね。

子供は自然!自然に育っていくのが一番だと思う今日この頃です。
2008/05/27(火) 00:34 | URL | ピノコッペ #-[ 編集]
おー、すごい。
こちらの本、最近よく書店で見かけるなぁと思っていたら、素晴らしい本だったのね。
例えが見事に分かりやすいわ~。

障害のある子供さんのこともそうだけど、日本の教育って同じ年の子に同じことを同じように教えることが平等だと思ってるようでなんだかなぁって思います。
それぞれにあった教え方をすることが、本当の意味での平等だと思うんだけどね。

少し昔の話だけど、中学教員をしてた友人がいきなり障害のある子供たちのクラスの担当になったことがあって、彼女、教員免許は持ってるけど、専門は全然違ったんですよ。
決まってから、慌てていろいろ勉強してたけど、教育現場にもっと専門知識を持った教員を置くべきだよなぁ、その話を聞いてしみじみ思ったのでした。
2008/05/27(火) 20:16 | URL | ぷぅ #iWfHidvU[ 編集]
>ピノコッペさん
 うわわー、なんたるインターナショナルな環境におられるのでしょうか!!語学習得は一番脳の活性化に良いと聞いたような気がいたします。なんとかがんばって下さいませ・・・。←だからそういう無責任な励ましの強要が良くないとこの本には書いてあるんだってば!
 
 一般の子どもも障害を持つ子どもも、大人からみればまぶしいほど成長していきます。
 しかしながらその過程と理解の仕方はかなり異なり、「甘やかしはよくない」とする昔風の教育ではかえって子どもの成長を捻じ曲げてしまう可能性を、この本は指摘しています。
 
 医学の世界も、民間企業も、新しい発見にしたがってそれまでの常識が非常識となっていく中、世の中にあわせて変化しているというのに、教育界だけが旧態依然のままでいたがるのはどういう理由なんでしょうかね・・・。
2008/05/28(水) 16:17 | URL | なかさん☆ #LeJya1lg[ 編集]
>ぷぅさん
おもしろいのよ、ほんとに。
「著者としてはここは単純に、次の三つを自立の目標としたい。1.自分で生活できる。2.人に迷惑をかけない。3.人の役に立つ。こうして単純化させてみると、仕事を得てタックスペイヤーになり、さらに社会的なルールを守ることができていれば、自立という課題は達成できたということになる」
障害児に限らず、どんな子育てにも当てはまる目標だと思いました。

お友達のような事例に関しても、もともと通常学校の特殊教育担当の教師にも養護学校教員免許が必要とされていたが、そのような専門教育を受けた教員が少ないため「当分の間」養護免許なしでも特殊クラスの担任を務めることができると法律で定められていたそうです。
それが2006年の学校教育法の改正で、現状対応の仮の措置だったのが通常教員免許で担任できると法規定されてしまったとか。
こういった場当たり的、一時しのぎ的な対応が現場でも多く見られる、せっかく治療する側が特殊学級を勧めても、学校側がちゃんと機能していないとどうにもならない、能力の成長を見込めた患児がみすみす挫折していくのを深く嘆いておられました。
2008/05/28(水) 16:48 | URL | なかさん☆ #LeJya1lg[ 編集]
こんにちは。
ご訪問とコメントをありがとうございました。
 
私も今、この本を読んでいます。
以前から、面識はありませんが、杉山先生の発達障害児に関する書籍を拝読し、尊敬しつつも、日常育児の参考とさせて頂いていました。
 
読み終えた私も啓発されるような、多面からの障害について、の一冊で、とても読みやすく、また育てる側として、ためになっています。
 
以前、小学校で非常勤講師として働いていたのですが、確かに現在の支援学級では、まともな支援を模索している状況ではないでしょうか?
 
私達保護者がある程度、発達度合いを見極められて、学校側にもっと多くの指示や、お願いを出せる環境になると、いいですよね~。
 
また遊びに覗います、これからも、どうぞ、よろしくお願いします。
2008/06/09(月) 18:04 | URL | ママ #R8yFns7A[ 編集]
>ママさん
ご訪問、そしてコメントまでいただきありがとうございます。
杉山先生の著作は、通っている療育教室の先生にもお薦めされているので、ぜひ読んでみようと思っています。
うちはなんせ、私がちゃんと構ってやらないもので未だにトイレトレ中なのです・・・偏食もすごいし。
ママさんのブログを参考にさせていただきますね。これからもよろしくお願いします。
2008/06/10(火) 02:00 | URL | なかさん☆ #LeJya1lg[ 編集]
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鬱病回復途中。更年期障害。
長男自閉症。長女甘えんぼ。
家族総デブ。色々とやばい。


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